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もう振り向かずに今未来を迎えに行こう

明日は国際女性デーを記念した学会で発表するのだが,急遽「国際女性デー」っぽいことを発表原稿に付け加え,私はなんて趣旨に沿ったことをやっているのだろうとひとりるんるんした。そもそもアブストラクトの時点で「これまでのリバイバル研究ではあたかもリバイバルが男性支配的(male-dominated)であったかのように描かれており……」などと書いているのである(その通りなんだけど)。明日私は,アイルランド史の歴史叙述の中にもっと女性を書き加えるべきとするジェンダー史の闘士として,このmale-dominatedな世界に立ち向かってこなければならないのである。ピンクのネイルにラメをあしらったりしている場合ではなくて,なんならノーブラノーメイクで*1,英領北アイルランドベルファストに乗り込まねばならないのである。ちなみにネイルには,調子に乗ってホログラムまでつけてしまった。

前にも書いたが,私はどこからどう見ても「女性の歴史」をやっているくせに,自分を「女性史の研究者」と認識/宣伝することにはとても違和感があって,さらに言えば女である自分が女性史をやることにもずっと違和感(というか,安直にテーマを選んでいるのではないかという懸念)があって,その理由がなんなのかはいまだわからずにいる。これをFacebookのコメント欄で思わず吐露したら,先輩から「ジェンダーというパラメータなしにこの社会を読み解くのは不可能」というドイツ史の先生のお言葉を引き合いに出しながら「自分の研究テーマをやっていたら自然とジェンダーの問題にたどりつくというのがごく自然な流れ」という励ましをいたただいて,なんだかとても気分が楽になった。明日は自分の研究を宣伝する絶好の機会になると同時に,この私の違和感の正体に少しでも近づけるような機会になるといいなと思う。で,願わくば明日こそは,いいコメントと質問がいただけますように。英語の質疑応答,苦手なんだけど。それから明日,ちゃんと4時に(!)起きられて6時のバスに間に合いますように。前泊するのに気が乗らなさすぎて,また強行軍を選んでしまった。そういうわけでみなさま,私はあと1時間半で寝ます(現在21時半)。おやすみなさい。

*1:大変型にはまったフェミニズムのイメージ