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図書館は永遠を超えて存在する

昨日ガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』を読み始めたと書いたが,今日さっそく頓挫してしまったので,早いところ再開しなければならない。最近なぜかハウスメイト有志で『ひぐらしのなく頃に』鑑賞会が始まってしまい,夜はほとんど『ひぐらし』に費やしているので,夜のとばりの中でテクストをひもとくという美しいたしなみを持てずにいるのである。嘘です。昨日も夕方『ラブライブ!』を見ながら読んでいました。こんなことを書くと私がついにアニオタになったようだが,それこそ宮田俊哉の影響でちょっと興味を持ち始めているくらいで,全然足元にも及びません。ちなみに『ラブライブ!』では圧倒的にマキちゃんが好きです。賢くて気が強い女の子が好きなのです。

さて昨日,「英語に翻訳されたスペイン語を,日本人の私が読んでも仕方ない」みたいなことを書いたが,そういえばひとつ読んだのを思い出した。ホルヘ・ルイス=ボルヘスの『伝奇集』。

伝奇集 (岩波文庫)

伝奇集 (岩波文庫)

 

 私が読んだのはもちろんこの本ではないのだが,これもまた,(忘れていたくせになんだが)極上の読書体験でした。なかでも『バベルの図書館』はもう,すばらしくよかった。時空を超えて存在し続ける図書館に自分が迷い込んだかのような,これもいわば「神隠し」感。私のイメージでは無人の巨大な図書館にひとりきりにされたような焦り。図書館史をやっている人間としてもわくわくする*1この作品に限らず,作中に出てくる実験的な多言語も,読者を心地よく煙に巻くようなものである。ルイス・キャロルほどナンセンスでもなく,ジョイスほどわけわからなくもなく,あくまで知的な感じで。

あとこの英語訳はまったくニュアンスを損なうものでもなかった。そもそもこの本は読書会の課題図書だった*2ためにしぶしぶ英語で読んだのだが。また借りてきて読もうかな。

*1:私が図書館フェチなのではなくて,この作品における「図書館」の扱い方って,とにかく面白いのだ。図書館自体が有機的なようでありながら,でも私が書いたようにしんと静まり返った無機質なものでもあったり。論文探してみようかなぁ。

*2:もうひとつは

The Casual Vacancy

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