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To north! To east! Go west! Go south!

昨日ケリーから帰ってまいりました。ケリーはそれはそれは美しく,どこを見ても絶景が広がり,ダブリンではなかなか賞味することが難しい魚介類をたらふく堪能することができました。私たちが泊まった肝っ玉ママが経営するB&B「The Harp」はとても居心地がよく(ただしWi-fiは非常につながりにくかった),おまけに飼い犬「コロ助*1との出会いという忘れがたい出来事もありました。ああコロちゃん!

さて今日はブルームズデーだったのだが,私は急遽明日ゴールウェイ大学で開かれる学会を見学しに行くことにしたため,ダブリンめぐりは辞退した。明日の学会は聴きに行くだけなのだが,1日つぶれるとなれば月末の学会(これは私も発表する)に向けて一刻の猶予も許されない。そういうわけで,家でひたすら学会の原稿を書いていた。ケリーから帰ってきて1日空けてゴールウェイ,さらに月末にはベルファストなのだから,最近の私は文字通り東奔西走する毎日である。

そもそも明日のゴールウェイ行きは,先週私の指導教官が突然「Looks relevant!(関係ありそうだよ!)」という件名でくださったメールによっていきなり決まったもので,それまでは関知すらしていなかった。留学して思うことなのだが,なんかこっちは学会や講演や,そういったアカデミックな機会がやたらと多い。油断していたら指の間からボロボロとこぼれていく。そして先生はこんなに軽くメールをくださった割に開催地はゴールウェイであり,私に直接関係ありそうなパネルはひとつしかなかったので,片道3時間かけてしかも学会直前の忙しい時期に聴きに行くのかどうかかなり悩んだのだが,その「関係」具合がかなりど真ん中なこと,発表者2人のメールアドレスのうち1つしか見つからなかったこと(アドレスがわかれば後から連絡するのでもいいかなと思った),もう悩んでいるのが面倒臭くなったこと(これが主),などなどの理由で決定した。日本に帰ってしまったら最後,来たくても来られないことの方が多いだろうし。小さいこの国では「絶対無理」という距離がほとんどありえないため(遠くても片道3時間),すべて「行こうと思えば行ける」し「日帰りできる」のがなかなかクセモノである。私のような出不精に逡巡を許さないところがある。

そういうわけで,明日はいい発表を聴けるといいなと期待しています。ゴールウェイはもう3回目なので,特に観光するつもりも食事を楽しむつもりもありません。だいたいゴールウェイ,ノラの家*2といいスペイン門*3といいリンチ家の城*4といい,「がっかり名所」が多すぎるのだ。はっ,こんなことを言ったらゴールウェイ市当局から下手人を送られてしまうかもしれない。

*1:本当の名前はリアというらしいのだが,私たちが勝手に名づけました。

*2:ジェイムズ・ジョイスの妻ノラ・バーナクルの生家。以前は博物館のようにしていたようだが,現在は閉まっていて,外観はただの長屋(ノラはそんなに裕福な家の生まれではない)。

*3:一言でいえば,ただの「門」。というかトンネル。

*4:現在ではAIB銀行が建物を利用しているため,外壁に大きくAIBのロゴ……