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これが生きざまやねん

アイルランド語のあと,指導教官(日本)から紹介された学生さんと会ってお昼ご飯を食べた。彼女は建築学部の方で,7月末からこちらに滞在して修論の資料を集めているとのこと。私なんて修論は日本から一歩も出ずに書いたのに,本当に頭が下がる。史料なんか全部Internet Archiveでダウンロードしてやった。ちなみにこれ自体は史料集めの方法として何ら咎められるものではないし(現に先生方もまずここを見ろと推奨していらっしゃる),下手にBL*1にコピーの依頼をしたりして高額な料金を支払い,何日も待たされて論文に間に合うかと冷や冷やするよりよほど手軽でかつ無料なので,私自身もこれは後輩などなどに積極的に伝承している。あ,彼女には伝えていないので伝えなければ。

それにしても不慣れな土地で,それもホステルのドミトリーなどに泊まって毎日がんばっているらしく,相当疲れている模様だった。なんでも毎日毎日サンドイッチばかり召し上がっているようだ。コンビニのサンドイッチなんて,あんなに高くて不味いものはないのに*2。お昼はKildare st.のフレンチレストランで食べたのだが,温かいものを食べたのがひさしぶりだと喜んでいてもう私は涙が出そうになった。こんなことならもっと早く会えばよかった。

彼女は今でこそ建築史の研究室にいるが,卒業後はゼネコンにご就職とのことで,私なんかが何を偉そうに話しても爪の先ほどもお役に立てないことは早々にして判明したため,こちらで建築事務所に勤めている日本人の友人を紹介した。またアイルランドの「田舎」をご専門にしていらっしゃる知り合いの社会学者の方も紹介した。アイルランドなんてニッチなことをやっている以上,どんな些細なつながりであっても人を知っておいて損になることは何一つない。私などはそのハブになれればそれでよいのである。あとはごはんをごちそうするとか。今回もちゃんと年長者らしくごちそうさせていただきましたが,なんせ温かいごはんがひさしぶりだなどと言われたので,ごちそうしてこんなにうれしかったことはない。むしろ毎日毎食でもごちそうしてあげたいが,そうなると私の食べるものがレタスと文献しかなくなってしまうのでそれは断念し,上述の建築士の方に「食事に連れて行ってあげてください」とお願いしておいた。その方も快く引き受けてくれたのでひと安心である。

しかし彼女はホームシック気味であるらしく(なのにこれからイタリアにも行かなければならないらしく,9月末まで帰国できないらしい),「海外で生活するってすごいですね」「日本が恋しくならないですか」としきりに言われた。

ですよね!

日本が恋しくないわけはない。食事もお風呂もジャニーズもすべてが恋しい。研究者として仕事をする上でやりやすいのは無論こちらだが,そうはいっても生活あっての仕事である。食事もお風呂もジャニーズも,私にはどれも基本的人権である。そういうわけで,またできるだけ早く帰国する決意を新たにし,書店で研究文献など買って帰った。あと1年と考えれば一刻の猶予もないのである。

Trinity College Library Dublin: A History

Trinity College Library Dublin: A History

 

 今日買って帰った本。31.50ユーロ。2014年出版だそうで,たぶん最新の研究。「初めての網羅的研究」だそうで,また余計なものが出た。

 

*1:Boys' LoveではなくてBritish Libraryですよ。何想像してるんですか?

*2:いや,でもゴールウェイの学会の時は昼も夜もCENTRAのサンドイッチ食べたが,結構おいしかった。CENTRAのサンドイッチおすすめです。