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萩谷慧悟くんのローソンCM:「えっ,あの人ジャニーズなの?」効果について

禍福はあざなえる縄のごとしというが,ジャニオタほどその言葉の意味を実感する人種もいないのではなかろうか。ほぼ毎日なんらかのニュースが舞い込み,吉報と凶報は相半ばする。心の休まる暇がない。今日はいつも通り目がさめきらないうちにTwitterを開いてみると,萩谷くん萩谷くんとなんだか騒ぎになっていた。萩谷慧悟くんがどうしたんだろう。こちらをご覧いただければおわかりの通り,私は萩谷くんに大変注目している。そしてまもなく,萩谷くんの方からこちらに歩み寄ってきてくれた(=その理由がわかった)。


ローソン MACHI café TVCM「マスター、知る」篇(全国版) 15秒 - YouTube

萩谷くんはめでたくローソンのCMに出演なさっていた。どういう経緯かはわからない。昨日まで私の耳にはちらとも入ってこなかったが,有名な話だったのだろうか。とにもかくにもおめでたい。それより,それより,ああ,

銀縁眼鏡!! ありがとうございます!!

先ほどリンクを貼ったaskの回答にも書いたが,私が萩谷くんを好きな理由,それはとりもなおさず,彼の知的な雰囲気である。「眉目秀麗」がぴったり当てはまるその美しい容貌。そんな彼に銀縁眼鏡。眼鏡フェチの私が最上級の太鼓判を押す銀縁眼鏡。感涙。どなたが彼に銀縁眼鏡をかけさせようと発案してくださったのかわからないが,その方に両手で抱えきれないほどの幸福を。神のご加護を。実生活でこんな容貌の男性が,窓際でプルースト失われた時を求めて』とか読んでいたとしたら,私は一目で恋に落ちる確信がある。いや,もうセリーヌ『夜の果てへの旅』でもいい。なんだったら夢野久作ドグラ・マグラ』でもいい。なんでもいい。ただし自己啓発本とかはやめてほしい。

それにしても,これはなんという吉兆であろう。ジャニーズタレントにとって,一番の褒め言葉「えっ,あの人ジャニーズなの?」だと私は思っている。これまでの例としては,『フリーター、家を買う。』の横尾渉氏(西本弁護士役),最近では『ごめんね青春!』の重岡大毅くん(海老沢ゆずる役)もこの「えっ,ジャニーズだったの?」で評価されている(私調べ)。ジャニーズタレントにはどうしても,「顔がいいだけで歌も下手で演技もできない」という先入観が付きまといがちである。なのに分不相応な大役を付けられたりして露出が多くなればなるほど,おのずと一般視聴者の見る目は厳しくなるだろう。対して,人々が「えっ,あの人ジャニーズなの?」と驚く時,決して「ジャニーズとは思えないほどブサイク」の意味は込められていない。多くの場合,(重岡くんは例外だが)物語の邪魔になるほど出てくるわけでもなく,顔立ちも端正でありながらいわゆる典型的な「ジャニーズ系」の顔(こうなると好き嫌いが出てくる)ではなく,しかしそうでありながらしっかり印象を残していることに対しての好評である。このローソンのCMにおける萩谷くんもそうだと思う。まず,萩谷くん自身が一般視聴者(=非ジャニオタ)にそこまで広く知られていないということが奏功しているのは確かだろう。そしてこの,銀縁眼鏡……は私の嗜好だから置いといて,無理に押し出されるでもなく,かといって目立たないわけでもない,この自然な存在感。世の中で遠からず「ローソンのCMの眼鏡の男の子かっこいいよね」「あの子,ジャニーズJr.の萩谷くんだよ」「えっあの子ジャニーズなんだ!」という会話が聞かれるかと思うと興奮に打ち震える。

これは,半澤暁くんをこよなく愛する同志からのご質問にちょうど昨日お答えしたaskである。ここで書いた通り,ジャニーズJr.というのはきわめて売り出しにくい存在ではないかと思われる。売り出していこうとすれば,やはり考えられるのは「ジャニーズJr.」ひとくくりで冠番組を持たせるか(過去の『8時だJ』や現在の『ガムシャラ!』のように),何かの番組にゲスト出演させるか(SMAPの冠番組に出演例多し),31アイスクリームやAOKIのスーツのように何人かでCM出演させるか,とにかく「ジャニーズJr.」という肩書きが前に出るような方法になってくるだろう。それが一番早い。しかし,アイドルグループに対して,個人レベルで見れば好ましくても,集団になれば苦手意識を感じる*1という例は多いことを考えれば,この方法はリスキーでもあるということは確かだろう。ジャニーズがテレビ出やがって,と見もせずにチャンネルを変えられる可能性もなくはない。

ただ,ジャニーズJr.がデビュー組に対してアドバンテージがあるとすれば,それは逆説的ではあるが,一般にそれほど知られていないということだろう。ここを逆手にとれば,前述の「えっ,あの人ジャニーズなの?」効果はより一層狙いやすい。これこそがJr.売り出しの鍵となるのではないか。今回のローソンCMのようなやり方は,すぐに爆発的に知名度が上がるわけではないにしろ,確実に一定数の人々の心に印象を残す。「ローソン CM」とかで検索して萩谷くんのことを知る方も多いだろう。もしもアンチに近かった人がこんな風に萩谷くんを知り,また萩谷くんがジャニーズタレントであると知ったとしたら,気になった時点で好感を持っているわけだから,「なんだよジャニーズかよ」と思うよりも,「ジャニーズにもマシな子はいるじゃないか」と思う確率の方が高いのではないか。そうなればもしかしたら,ジャニーズ全体の評価の向上にもつながるかもしれない。またこんな風に知られたとして,CMが放映されなくなって忘れられてもいいのである。次に萩谷くんが出てきたときに,「ほら,ローソンのCMに出てた子だよ」と言って思い出してもらえるようなら,かなりの高確率で,その時は好感を持って思い出す。そう考えればこういったやり方は,草の根活動に近いような地道さではあるが,堅実に着実に好感度を上げるとてもいい方法であるように思える。

そういうわけで,ぜひ事務所には今回のような「一見してジャニーズタレントとはわからないくらいの出し方」を検討していただきたいものである。一見してわからなければ,事務所にとって何のメリットもないかもしれない。しかしそれは長い目で見て,必ずや良い結果をもたらすはずである。今回のCMで萩谷くんの人気が上昇し,事務所がその効果に気づくことを,一ファンとして祈ってやまない。今日はすでに何度も繰り返してこのCM動画を見たが,あと何回か見て寝ようと思う。

*1:人が「『ジャニーズ』は嫌いだというとき,特定の個人を指している例よりも,漠然と『ジャニーズタレント』は嫌いだと言っていることの方が多い。AKBとかでも同じことが言えるだろう。