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今日も修道院

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はい!今日の修道院!

まだこの日記を読んでくださっている方はいらっしゃるのだろうか,はなはだ不思議である。ここ最近,本当に修道院のことしか書いてないんじゃないですか。それにしてもそこまでアクセス数が落ちていないことを見るに,もしかして新たな層の読者の方(修道院マニア)がいらっしゃってくださったかとも思える。しかし残念ながら,修道院に行くのは今日を最後にしばらくお休みになる予定です。

今日行ったドミニコ会修道院カブラ(蕪じゃないよ)キャンパスはドミニコ会女子修道院の本部のようなところで,こちらのアーキヴィストさんが他のドミニコ会支部への私の訪問をすべて手配してくれている。アーカイヴ自体も大きいようで,有益な史料がたくさん見つかった。ただしここでは,我々のような研究者が作業するところはアーキヴィスト・オフィスの中にしつらえられた机であり,つまりアーキヴィスト2人と背中合わせで作業することになっている。そしてここには,ひとつの文書につきその20%程度しか写真を撮ってはいけないという,British Library*1並みの厳しいコピーライトポリシーがある。絶体絶命。仕方ないので,今日は「歴史家志望のくせに嫌いなこと」トップ3に入る「手稿文書を読む」を,しかも高速でやるという作業に従事しなければならなかった。しかも量が多かったので,10時半に現地に着いてから19時に文書館を後にするまで,食事とお茶の時間を除いてずっと。感情が入るとすぐに「嫌だ」だの「疲れた」だの「帰りたい」だのという言葉が浮かんで士気が下がることこの上ないので,とにかく無の境地で取り組んだ。すると案外早く終わった。いつもとにかく写真を撮って,持って帰ってiPadに入れるなどの作業をしたのちに読んでデータベース化し始めるが,今回は初めて史料調査の時すぐにデータベース化したことになる。すべて記録できないのは不安だが,なんだ,案外できるもんじゃん,と途端に気が楽になった。「歴史家志望のくせに嫌いなこと」はこれで残すところ1つになった。*2マイクロフィルムを読むことである。

そして今日も修道女さん2人に大変よくしていただいた。私のへたっぴな英語はまたしても上手だと言ってもらえてとてもうれしかった(が,これはおばあちゃんが日本語の上手な外国人に「まあ日本語が上手ねえ」と言うのと同じなので,大丈夫です,うぬぼれていません)。お茶の時間に片方の修道女さんがお好きだと言う「銀杏の葉のお茶」をすすめられ,うう,これはきっと恐ろしい味がするに違いないと思いながら恐る恐る飲んだら,蓮のお茶みたいな感じの味わいでとてもおいしかった(薄めの緑茶に少し甘みを足したような)。

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オフィスには修道服を着た不気味カワイイ人形が飾られていたので,写真を撮らせてもらった。「この修道服とヘッドドレスは50年代後半のスタイルよ」と教えていただいた。なんでもやはり,時代によって修道服もわずかずつ変わるらしい。また修道会によって修道服も微妙に違うらしい。へええ。

さて,冒頭にも書いた通り,これをもってしばらく修道院通いはお休みです。しばらくと言っても,来週行くかもしれないが。ちなみに明日はクエーカー教徒のアイルランド本部に行ってきます。カトリックからプロテスタントまで,無節操に動き回る仏教徒でございます。

*1:我々はこれをBLと略すので,いろいろ誤解されている方も多いと存じます。

*2:ちなみに,もうひとつ嫌いだった「史料調査」に関しては,最近収穫が多いので好きになりつつあります。