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ナイフ,ランプかばんに詰め込んで:かばんの中身ご紹介

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今日,私は学校でずっと,古地図上でダブリンならびにベルファストの読書会が開かれた場所に印をつけるという,もはや東独の政治犯が科せられる刑罰のような拷問的作業に従事していた。最近行けてないから,今日は早く切り上げてジムに行こうかな♡などというキラキラしたアフターファイブの予定を考えていたが,まさか実現できるはずもなかった。身も心もやつれ果ててボロボロである。もう頭など荏胡麻の搾りかすのようなもので,これ以上何も出てこない。そういうわけで今日も,askでいただいたリクエストにお答えしようと思うのである。それにしても,なんてかわいい顔文字なんだ。

人のポーチの中身だのかばんの中身だのを見せてくれる女性誌の企画が好きだと昨日書いたばかりだが,昔から不思議だったのは,特にSEVENTEENなどの女子学生向けの雑誌のそういうコーナーにおいて,勉強道具がひとつも出てこないことだ。入っているものはたいてい,ヴィダル・サスーンのコテ(あんな大きいものを!),メイクポーチ,おやつ,などなどである。私が女子高生の頃,かばんに入っていたのはチャート式や古文単語集や英単語帳であった。LOVE BOATの筆箱とプチサンボンのリップグロスだけが,私の女子高生性を担保する唯一のものだったかもしれない。女子高生時代でさえそんなだった私は,今女子大学院生である。なので,最初に言っておきますよ,何もおもしろいものは出ませんよ

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1. かばん

3年前,留学に出発する前に祖母が買ってくれたルイ・ヴィトンです。大容量なのに,そんなに大荷物に見えないところがとても気に入っています。しかも革なのに軽い。パソコンがそのままするっと入る。あらゆる意味で私の味方です。小保方さんはおばあさまからもらったという割烹着をお召しになって実験などに勤しんでいらしたようだが(そしてその割烹着はおばあさまからもらったものではなかったのではないかなどという疑念があるが),私も祖母からもらったヴィトンを毎日使っております。小保方さんの割烹着は彼女の「女性らしさ」を印象付けるのに寄与したようだが,私のヴィトンはただただ,私が資本主義の権化だということ以外何も示さない。下手すりゃそれ科研費で買ったんじゃないかとか,難癖つけられかねない。やだー怖ーい。

2. トートバッグ

必需品です。まず,院生として,本を大量に持ち歩いたり,図書館で借りたりする以上,かばんに入りきるなどとは露ほども考えていない。そしてこちらでは基本的にスーパーでレジ袋はもらえません。欲しければ有料です。なので,生きていく上でトートバッグは必須。ミュージカルのグッズを主に愛用しております。今日は『キャッツ』。『ウェスト・サイド・ストーリー』もある。

3. 本

普段は院生室で作業しているのだから院生室に置いておけばいいものを,どうも職業病で,手元に文献がないと落ち着かない。たいてい1冊,多くて2冊くらいなのだが,最近持って帰ることが続いていて,気が付くと6冊も持って帰っていた。

4. 傘

必需品です。財布,携帯,傘,くらい必需品です。この傘はこの前母と妹がダブリンに来た時,妹が置いていったもの。持ち手がサルの顔になっていて,非常に持ちにくい。

5. 電子辞書

カシオEx-word。学習系のコンテンツが非常に充実していて,旺文社日本史事典・世界史事典,山川出版社日本史小辞典・世界史小辞典が入っているほか,「朗読国語名作集」などが入っていて,疲れた時には高村光太郎「あどけない話」などを朗読してもらうことができる(今してもらっていますが,なんかこの朗読腹が立つ)。

ちなみに電子辞書は我々日本人にとってこそ必需品ですが,こちらではものすごく珍しいようで,「それ何?」と何度も聞かれましたし,スペイン人の友人はこれを持って写真まで撮ってFacebookに投稿していました。日本人ってよく「それ」使ってるよねー,などとも言われるので,なんだかナショナルシンボル気味になっている様子ですが,ただこちらの人からすれば,周りに人がいてわからない単語があるなら聞けばいいのに,どうしてこそこそ調べたりするんだ?と不思議であるようです。あとこちらの人はこれをtranslatorと呼ぶのですが,やめていただきたい。electric dictionaryだ。バーロー。

6. 財布

これは身銭を切って買ったヴィトン。先代もパリで身銭を切って買ったヴィトンだったのですが,10年使ってさすがのヴィトンもよれよれになってきたので,思い切って新調いたしました。ご覧の通り,ヴィトンをこよなく愛しております。ちなみにこれが初めての長財布。なんだか光の加減で青っぽく写ってしまったが,実際はとてもきれいな紫色です。もちろん,宮田くんカラーです。

7. 筆箱

フランフランのアウトレットでマジデヒトメボレして買ったパイソン柄(つまり蛇柄です)。この同じ柄のブックカバーも持っています。常に攻めの姿勢を忘れない女でいたい。ちなみに今「せめ」で変換したら「責め」と出ました。倒錯的な世界へとみなさまを誘うところでした。

パイソン柄と言えば,私この前の年末にもイオン岡山のナチュラルビューティーベーシックでパイソン柄のパンプスを買いまして。しかも青。基本的にアニマル柄はあまり好きではないのですが,パイソン柄はなぜか見ると買ってしまいます。蛇になりたいんだろうか。道成寺か。

8. iPad

歴史研究者は日々大量の史料を写真におさめます。昔はそれをいちいち解像度を上げたりしたのちに印刷していたものですが,タブレットの発明は我々にとって画期的でした。だって写真を撮ったら有無を言わさずここに突っ込むだけで,とても見やすい。しかも拡大が自由自在。

https://instagram.com/p/uGln2sjzKT/

iPad is a truly wonderful tool for historians as well - with it we don't need to print all the sources anymore!

こんな感じです。あと電子書籍(主に雑誌)もこれで読んでいますし,レコーダーに連携したアプリで日本のテレビを見られるようにしてあるので,録画した番組を見たりリアルタイムで番組を見たりするのもこれです。ずっと私のそばにいてねiPad。アップル社は嫌いだがあなたは好きよ。

9. 100均(ダイソー)のスケッチブック

これ,本当にすごく使いやすいので,みなさまにおすすめです。スケッチブックと言っても紙は割と薄いので,クロッキー帳みたいな感じ。私は研究メモを割と書きなぐるタイプなので,以前はそれこそB5のスケッチブック(これもダイソー)を愛用していたのだが,今はこれに落ち着きました。罫線入ってないから,とにかく好きなように使える。コンサートのレポートなんかにも使えるんじゃないでしょうか。私はメモを全然取らないので,わからないのだが。

10. メモ帳

9. スケッチブックがそれこそ頭にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくものぐるほしく書き連ねるものだとしたら,こちらはもう少しまとまった思考を書き記すのに使っている。あるいは,セミナーや講演のメモを取るときとか。上にリングのついたこのサイズのものって,日本で売られてますかね?ロンドンで初めて使ったのがとても使いやすかったので,それ以来味を占めて買っているのだが。reporters' notebookとかそういう名前。

11. 各種御守り

ご覧の通り,いい年をして学業成就ばかりです。あと身代わり守りと厄除け守り。せめて災難がふりかからず,学業が成功するならば,もう良縁くらいは自分でなんとかする。

12. 手帳

毎年Smithでデルフォニクスの手帳を買っています。今年は大きい千鳥格子柄。横書き(つまり,バーチカルじゃないやつ)のウィークリーです。見開き右ページがすべてメモ欄になっているもの。基本的にバーチカルの手帳って,営業職みたいに分刻みでスケジュールが入っている人じゃないと持て余すと思うのだが,何なんでしょうねこのバーチカル全盛っぷりは。忌々しい。

13. ハンカチとティッシュ

こちらのお手洗いにはほぼ必ずと言っていいほどハンドドライヤーが完備されているので,こちらに来てからというものほとんど使っていない気がするが,かといってハンカチを持っていない女ってどうなんだ。持っています。

14. ノートパソコン

もしこのパソコンが仮死状態に陥ったりしたら,私は「この胸がお前の鞘なのよ」と言って胸にナイフを突き刺し死を選ぶかもしれない。それくらい大事です。ちなみに東芝Dynabook KIRAです。

それにしても海外ではパソコンのトラブルがつきものです。1台壊れたりしても焦らなくて済むように2台持ってきているのだが,現に今もう1台の方は起動ができなくなっている。なのでこれが壊れたら私は終わりという,切迫した状況です。そもそもこのパソコン(Dynabook KIRA)も, もとはと言えば同じDynabookのウルトラブックにコーヒーをこぼしてしまい,それを修理のために日本に送ったら輸送途中で盗まれるという事件を経て,代替機として届けられたものである。パソコンのトラブルを思うと,とたんに日本に帰りたくなります。壊れたらすぐに対処してもらえるというのは,なんと幸せなことだろう。

15. 最低限の身だしなみセット

鏡とフェイスパウダー。ここからおわかりの通り,私はメイクポーチを持ち歩きません。口紅は院生室の引き出しに入れてあるし,だいたい化粧直しをする必要がない。ヨレヨレのままで帰るだけです。

ちなみにフェイスパウダーはMACの「プレッププライム トランスペアレント フィニッシングパウダー」なのだが,脂浮きが一瞬で抑えられてサラッサラになるので,べらぼうにおすすめです。

16. ミンティア

日本からわざわざ持ってきているところからもおわかりかと思いますが,もうかれこれ,7年くらいジャンキーです。しかもご覧の通り,一番辛い上に「カフェインカプセル」まで入っているドライハードを愛しております。

17. お弁当

今日はスープジャーに入った豚汁。かつおふりかけは学校に置こうと思って。

18. タンブラー

サーモスの700mlのやつ。これともうひとつ400mlのものを持っているので,どれくらい外に出ているかによって使い分けています。

かばんに入っているもの,今日はこんな感じでした。ちなみに今日の総重量は10.4kg。「文弱」などという言葉があるけれどもとんでもない。文系学生が毎日どれほどの荷物を運搬しているか考えれば,そんなこと口が裂けても言えないはずである。「文強」とか言ってほしい。