読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

短距離走じゃなくてマラソン

史料に使っている日記を分析する過程で,読んだと書いてある作品の作者や初版年を調べているのだが,たいていの場合Wikipediaページが出てくるのである。そしてそこにはあらすじも書いてあることが多いのだが,それを読んでみると気になるものがいろいろ出てくる。今ものすごく『王子と乞食』と『緋文字』が読みたい。特に『緋文字』。大まかなあらすじは知っていたが,こんな面白そうな話だったか。そして『王子と乞食』は子供の頃に子供向けのものを読んだが,こんな『あゝ無情』とか『巌窟王』みたいな話だったか。あとまだ何年分も分析が残っていて,とにかく量をこなさなければいつまでも終わらないのに,ついついこういうところに寄り道しているからいつまで経っても進まない。

博士課程はよく「短距離走じゃなくてマラソン」に例えられる。しかし問題は,博士課程学生のほとんどが,マラソンでも駅伝でもなんでもいいが,レース形式の長距離走なんて経験したことがないであろうことである。うまいこと言っているように見えるが,この言葉,いったい誰が心から理解しているのだろうかといつも疑問に思っている。でも私は経験している。ふふん。なので,その言葉の意味もしっかりわかっているつもりである。陸上競技の経験がこんなところで生きてくるとは夢にも思わなかった。人生,何が役に立つかわかりませんね。