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水地獄

乱歩っぽいタイトルでお送りするが,本日は水分補給の話である。

私は日頃あまり水を飲まない方で,500mlのペットボトルを買ってもいつまでも余らせていたりする。ところがこの水分補給に関する怠惰さは,特に女性にとって,非常に都合の悪いものであるらしい。まず代謝が悪くなるので,太りやすくなる。老廃物が排出されないので肌荒れが起こりやすくなる。挙げ句体臭が強くなるとか,そういう恐ろしい情報ばかりを目にしているところへ,30を目前に私の肌も2つ目ほどの曲がり角を曲がったらしく,吹き出物が出やすくなったり,傷がついたらその跡がいつまでも残っていたり,そんな状態になってきた。これは,まずい。本格的にまずい。なんせまだ結婚もしていない身の上なのだ。どうがんばっても晩婚になる身の上であるならば,せめて見てくれに関して最大限の努力はしなければ。そう思ってとりあえず,意識して水を飲むようにしている。私が愛してやまないコーヒーは「水分」に含まれないらしい。厳密に言うと水以外の飲み物はすべて除外して数えるべきであるようなのだが,*1しかしそんなことを言い出すと初心者にはレベルが高すぎる話なので,とりあえずコーヒーとアルコール以外の水分に関してがんばっている。具体的には,朝ごはんと一緒に温めた麦茶を飲んで,さらに朝のうちにローズヒップティーを飲んで,*2学校には700mlの水筒にこれまた温めた麦茶を入れて持っていき,という風に。そうすればせめて,1lは飲める計算になる。モデルは2l飲んだりするらしいが,勘弁してくれ。

しかし困るのは,今日のような休日である。前述した通り,学校には水筒を持って行っているので,なんとなく「ノルマ」のような感じがして,それを飲みきるという目標ができるのだ。明確な目標は達成しやすい。しかし休日まで水筒でお茶を飲んだりはしない。すると目標があいまいになり,途端に水分補給を怠りがちになる。加えて,ただでさえ私はコーヒーを飲みすぎなのに,休日はさらにコーヒーに手が伸びる。すると「水分」として換算されるのは朝飲んだ麦茶1杯とか,そんなことになりかねない。とりあえず今日は,「手元に水分をいつも置いておく」ことを目標にしてみた。麦茶,ローズヒップ,玄米茶,炭酸水,玄米茶,玄米茶,玄米茶,とっかえひっかえ次々と消費したので,おそらく今日の必要水分量は補えたことだろう。現に今も手元に玄米茶のマグカップを置いている。体にいいことをしたなという感覚はある。体にいいことをした。つまり大変だったということだ。

そして思い出したのは,非常に痩せている,しかも食にまったく興味のない友人(男性)が,「食事は労働だ」と言っていたことであった。私は食べることがこの上なく好きなので,またまたあ,と思ったものであった。しかし今なら,彼の気持ちが少しわかる気がする。興味がないことを,必要だからやらなければならない。それは労働でなくてなんだろう。しかも私は生きるためではなくて,美しくなるために水を飲んでいる。身分不相応の美を追求する,その罪の報いは水責めだったのか。この拷問手法は中世においては魔女狩りにも使われたものである。そうか,魔女だったのか,私。水中毒にならない程度に,しばらくやってみます。私が溺死しないよう,みなさま祈っていてください。

*1:でもこれ,本当なんでしょうか。コーヒーも立派な水分だと思えてならないのだけど。

*2:ローズヒップの味など好きでもなんでもないのだが,ビタミンCが豊富だというので吹き出物対策も兼ねて。