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Helpless night

ここ1週間ほど,とても寝つきが悪い。ベッドに入っても,おそらく1時間から2時間は眠れていないのではないかと思う。はっきりしないのは,寝つきが悪いときには時計を見ないようにしているからである。

私はもともと,何かストレスがあるとすぐに睡眠に影響が出るほうで,不眠気味になるのは珍しいことでもない。一番ひどかったのは留学準備の期間,IELTSの成績が上がらず,また奨学金が取れるかどうかもわからず,おまけにプライベートも不調であった時で,その時はもう,1週間のうち3日くらいは文字通り一睡もできなかった。さすがにここまで思い当たる節があると,そりゃ眠れなくて当然だわな,と開き直りの心境にすら達したが,それでも6時間ほどベッドの上でまんじりともできないのは辛かった。外が白んできて鳥の鳴き声が聞こえ始めると絶望的な気分になった。私が住んでいた家は川越街道から1本路地を入ったところにあったので,ほとんど24時間車の通る音が聞こえる。しかしその音すらも時間帯によって変化するので,時計を見ずともだいたいの時間がわかるのはプレッシャーだった。

しかし,この忙しい現代社会でこんなことを書くのは非常に気が引けるのだが,今はストレスの原因として思い当たることが取り立ててない。むしろ非常に解放的な気分である。我々と同居している大家夫妻は現在ロンドンに滞在しているので不在であり,家の中は静かである。また,私は最近基本的に在宅で作業しているが,以前に書いた通り博論の下書きは一通り終わっているので,字数や時間のプレッシャーは全くない。最近は投稿論文の下書きをしているくらいだ。こんな風なので,むしろ疲れていないのが問題なのかもしれない。夕方あたりに外を散歩なりジョギングなりできればいいのだが,最近のダブリンは雨続きなのだ。友人にもらった『EZ DO DANCERCIZE』を使って,部屋でTRFでも踊ろうかしら。

いっそ,むしろ院生なのだから,眠れないなら眠れないで,開き直って昼夜逆転の生活でもしてしまえばいいのかもしれない。しかし諸事情あって,*1私は月~土曜日の毎朝7時半に,大家の飼い犬を散歩に連れて行っている。そしてそれまでに最低限の身支度を済ませたり朝食をとったり,日によっては洗濯機も回しておきたいとなると,起床は6時半過ぎになる。そういうわけで,いくら寝つきが悪くても,起床時間は固定されているのだ。しかし散歩の間は覚醒していても,散歩から戻って自室に入ると強烈な眠気に襲われるということが多々あり,それからどうしても起きていられなくて1時間半ほど寝てしまったりする。すると当然夜は寝つきが悪くなる,という具合で,悪循環に陥っている。

一応,私も努力はしている。たとえばここ最近,寝る前に短編小説を1作読んでから寝ている。研究者としてあるまじき「英文を読んでいたら眠くなる」という習性を逆手にとってのものなのだが,これは今のところ,あまり機能していない感がある。ベッドサイドランプだけをつけて小説を読んでいると,物語が終わるころにはいい感じにうとうとしてくる(本自体もいい感じにノスタルジックな短編なのである)。ああ,このまま気持ちよく眠れる,おやすみなさい,と思いながら電気を消してベッドに入ると,とたんに目が冴えるのである。なんというか,慢性的な不眠になってしまっているような気がする。

なので,今日はそれに入眠装置を3つ追加してみた。まず,この日記は,カモミール&スパイスアップルのハーブティーを飲みながら書いている。さらに,ごく小さな音量でジャズを聴いている。先ほどは入念にストレッチもした。さあ,今日は眠れるといいのだが。

ちなみに本日のタイトルは,Crystal Kay赤西仁の同名のデュエット曲から。このメロウで都会的な曲を聴きながら夜のダブリンの街を歩くのがとても好きなのだが,そういえば最近,夜遊びもしていない。

*1:大家が犬を全く散歩に連れて行かないのを見かねたというだけなのだが。