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if you wish to accept or decline this award

今日,ようやく,奨学金の正式オファーを受け取った。7月初めには結果が出ると言われてからはや2ヶ月,生きた心地がしなかったと言えば嘘になる。待たされるのなどもうこの国には付き物なので,数週間に1回ずつ,担当の先生に「まだ来ません」と催促メールを送りつつ,気長に待っていた。先週も「あの,ビザの更新のこともあるので,さすがにそろそろ……」と深刻そうなメールを送ったばかりで,今日もほぼ惰性でメールチェックをしたのだが,その中に件名「TCD studentship award」のメールを見つけたときにはむしろ驚いた。ボールド体になっている「受けるか辞退するかメールで教えろアズスーンアズポシブル」というところだけを見て慌てて「もちろん喜んで受けます」と返信したのだが,どうしよう,実は奨学金でもなんでもなくて,それどころかライアーゲームみたいなやつだったら。気づかなかっただけで,小さい字で「TCD studentship awardではありません」とか書かれていたらどうしよう。エントリーしちゃったよ。

で,もしかしたらライアーゲーム事務局から届いているのかもしれないそのメールに添付されていた書類を記入しているのだが,いろいろとわからないところがあるから質問攻めをしに行かなければならない。それに,気づいたのだが,通帳のないこの国で,月々の振り込みはどのようにして確認すればよいのだろうか。*1こんなこともあるからオンラインバンキングを早めに申し込んでおくべきだっただろうか。いや,だって,オンラインで金を動かすことなんて今までなかったのですもの。あと,PPSナンバー(社会保障番号)は2年前TAをやるときに取得しておいたのでよかった。社会保障などまったく受けられない身の上なのに,公的に仕事をするためには取得しなければならないのである。

こういうことをひとつとってみても,やはり私に海外永住は全く向いていないと身に染みて思われる。銀行関係でいえば,アイルランドにおいてATMの基本的な機能は引き出しだけだって,みなさまご存知でした?その引き出しも1日500ユーロ(約65000円)が限度だって,みなさまご存知でした?それ以上引き出したければ窓口に並ばなければならないって,みなさまご存知でした?いや,不便ですもん,こういうことがいちいち。人生のほんの一瞬をこうして過ごすのならまあ耐えられなくもないが,骨を埋めたくはない。日本の若者が留学を志向しないのもわかる気はする,というかよくわかりますもん。よほどそこでしか学べないことがあるとかでない限り,プル要因が「人生のよい経験になる」ことしかないわけで,行かないでしょう,そりゃ。よい経験なんて日本でも積めると思ってしまいますもん。少なくとも私だったら。

煩雑な手続きに疲れ,なんだか蓮っ葉な文体(ただ,普段の話し方はこんな感じです)になってきてしまったので今日はこのあたりにしようと思うが,奨学金として今年支給される15835ユーロを円換算してみた。約235万円だった。このところ財政難と見えて,ちゃっかりいろんなところで値上げを敢行しているうちの大学が,235万もくれるのだという。235万円分,しっかり学業に勤しむ所存です。

*1:出納履歴は店頭の機械で出力するか,もしくは半年に1回くらい郵送で送られてくる。