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「エラーが発生しました」

前にも書いたかもしれないが,海外に住んでいて困ることのうちワースト3に入るのが,テクニカルな諸問題である。もう約3年半こちらに住んでいるが,テクニカルな問題が発生したときの焦りといったらない。

昨日学校でWordファイルを開こうとしたら,突然サインインしろサインインしろとしつこくポップアップ画面が出てくる。調べてみるとOfficeアプリの誤作動であることが多いらしく,対処法として示されている通りに「クイック修復」を試みる。しかし問題は解決されない。何度かクイック修復を試したあと,その一段階上の修復方法である「オンライン修復」を試みると,なんとOfficeがアンインストールされてそのまま止まってしまった(ので,私は学校で何もできなくなってしまった)。昨日は学校帰りにオーケストラを聴きに行ったので帰りは遅くなってしまい,*1おまけに2時間半もオケに集中すると高揚感の反動で疲れるものなので,もう眠くて眠くて仕方なかったのだが,最後の生命力を振り絞ってOfficeのプロダクトキーを引っ張り出し,再インストールを試みていたのだった。しかし何度やってもエラーが出る。昨日はここであきらめて寝た。

そして今朝起きてからまた再インストールを試みると,今度は成功した。しかし今度はWordを開いてもリボンにEndnoteが反映されていない。さて困った。しかしどうしようもないので,Adept Scientific社に電話をかけ,Wordを再インストールしたらリボンからEndnoteが消えてしまって,と説明する。しかしなぜか,向こうは私のプロダクトキーとシリアルナンバーを教えてくる始末である(アンインストールして再インストールしろということだろうか?)。これでうまくいかなかったらまた連絡して!と明るく言ってくるのだが,それ,そもそも私が求めている情報じゃない。どうにもならなかったらEndnoteを取り扱っている日本の会社(ユサコ)に問い合わせるか……と考えつつ,どうにかこうにか検索すると,こういうFAQページが見つかった。この情報を参考にWordを操作してみると,オプションからアドインへは進めて,さらにCOMアドインにもEndnoteはあるのに,ボックスにチェックを入れてもリボンに反映されない。万事休すとなった私は,もうEndnoteをアンインストールして再インストールするのが一番なのではないかと思い,コントロールパネルを開いてEndnoteをアンインストールしようとしたところで,そこに「修復」の文字を認める。一応これ試してみるか,と思って修復し,それから再びWordへ戻って上記の操作を繰り返すと,なんということでしょう,Endnoteが反映されている。やった!自分一人でやりおおせた!

と,そこまでで終わっておけば今日はハッピーだったのだが,律儀な私は一応Adept Scientific社にことの顛末を報告し,サンプルケースとしていただこうと思ってメールで報告したのである。しかし「先ほど伺ったEndnoteの問題ですが,こちらで無事に解決しましたーどうやらプログラムに何らかの不具合が生じていたようです。プログラムを修復し,再びアドイン登録してみましたら,今度は反映されて無事に機能しているようです」を英語で書くのはきわめて困難だった。英語で「アドイン」に対応するコロケーションがわからない。さらにプログラムの場合の「修復」にはどの単語を当てればいいのかわからない。ITに関する基礎知識もない人間なのだ。IT関連の語彙が,しかも外国語であるわけがない。

これも前にも書いたが,私は基本的に日本で生活したい人間である。しかし一方で,海外に何かチャンスがあるのなら,もちろんそれは逃したくない。そのためにも語学はきちんとやっておきたい(フランスにもIrish studiesの拠点は多いので,できればフランス語もちゃんと使えるようになりたい)。しかしその「ちゃんとやっておく」というレベル,海外で研究者として生活できるレベルを考えると,つまり日常会話やアカデミックな議論に支障をきたさない程度なのは言うまでもないが,さらにこうした場合のためにテクニカルな問題の説明もきちんと行え,また身体を壊した時にはきちんと病院で状態を説明でき,さらに医師の説明をきちんと理解できるレベルのことを言うのである。でなければ生命にかかわる。テクニカルな問題は研究者生命にかかわるし,病状の説明は文字通り生命にかかわる。そう思うと気が遠くなる一方である。

そういうわけで,今日は朝からげっそり疲れたうえ,そのストレスを発散しようとピアノを弾いたら,なんだか熱中してしまってさらに疲れた。そのあとは19世紀におけるダブリンのスラム街に関する研究文献を読んでいたのだが,もちろんスラム街研究を読んで明るい気分になるわけもない。むやみに疲れた1日であった。

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明日(2015/10/1)発行のカレント・アウェアネスに私が書いた文献紹介を載せていただくことになっております。

Reading and the Victorians (Nineteenth Century Series (Ashgate))

Reading and the Victorians (Nineteenth Century Series (Ashgate))

 

 前にも書きました*2が,今回はこちらの文献を紹介しております。あまり知られていない研究分野である読書史の研究可能性について書いておりますので,ご興味おありの方はご覧いただければ幸いに存じます。

*1:バーゼル交響楽団feat. アリス・紗良・オットだったのだが,素晴らしかったのでまた追記します。

*2:

mephistopheles.hatenablog.com

またこちらも関連します。

mephistopheles.hatenablog.com