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全部手に入れたい

来週の射撃場の予約を取ろうと,予約フォームを開いて気づいた。しばらく行けていなかったから気づかなかったが,スモールボア射撃の練習があるのは火曜日と木曜日。ところが私は火曜日と木曜日にジムに行っている。行けるなら火曜日に行きたいと思ったのだが,空いているスロットは一番早くて20時半からであった。だいたいジムに行くのは19時頃からなので,20時半となるとジムの後撃ちに行くことになる。汗だくでライフルを撃ちに行くのもなあ。と思ったので,来週は予定を変えて,月・木・土曜にジムに行くことにした。このように,私は基本的に,迷うことがあったらどれもあきらめずにすべて手に入れることを考える人間である。

しかしなぜだか,こと学業に関してはその勇気が出ない。ということを今日痛感して情けなくなった。学振PDはここ数年の様子を見る限り,学位取得「見込み」で採用されることはほぼないと考えておく方がよいという話を先輩から聞いた*1のがつい昨日で,えっ,じゃあ来年採用されたければ,遅くとも4月までには提出しなければならないってことですか。そうなると,来年の9月に提出するつもりでいたのに,半年近くも早まることになる。大問題はこの学位ということになるが,私の場合はその他にも,論文を投稿して業績を作らなければならない。こう聞くと絶望的だが,私の場合曲がりなりにも初稿はできているし(本当に「曲がりなり」ではあるが),投稿論文に関しても,今の時点で3点ほど下書きしたものはある。だから,まあ,とても厳しい道のりではあるが,完全に不可能というわけではない。

ただ問題は,当たり前だが,それをやったところで,確実に採用が見込めるというわけでもないということである。大急ぎで全部終わらせて,結局来年も不採用でしたとなった場合,何のために急いだのかさっぱりわからない。加えて,そんな計画のために博論を急いで終わらせます,でも投稿論文も書きます,などと言ったら,絶対に諸先生方はいい顔をなさらないだろう。

と,先輩に打ち明けると,やりたいのならやればいい,否定的な意見は誰のだろうと無視して構わないだろう,と大変力強い励ましのお言葉をいただいた。本当に励まされたし,それはその通りだろうとも思うし,なにより上記の通り,私自身も本当にやりたいことはどうにかして全部やる人間なので,そのお考えにはとても共感する。しかし,その反面で,たとえば先生などに反対されたとして,この人がそこまで言うならよほどの理由があるのだろう,と踏みとどまってしまう。後から「やっておけばよかった」と思ったとしても,反対した人が責任を取ってくれるわけではない,とも言われたし,それもその通りだとは思う。昔から私はあれこれ人に相談するタイプなのだが,要は自分の選択に自分で責任を取る覚悟がまだ完全にできていないから,人の助言ばかり求めるし,何か言われてそれに従うことで安心しているのだろう。つまり,自分では決断もろくにできない。30歳を目前にして,絶望的な欠点に気づいてしまった。情けない。

結局どうするかについて,答えは出ていない。昨日今日で答えが出るような問題でもないから,当然だとは思う。とりあえず暫定的に,4月に提出しようと思えばできるよう準備も整えつつ,PDを取らなくても生活が成り立つような方法も考えてみる,という方向で動くことにした。こういう結論が出ているあたり,もちろんPDを取れるに越したことはないけれども,やはり今はどちらかというと,博論をきちんと仕上げたい気持ちの方が強いのだろうと思う。そして結局,私は全部手に入れたいのだなと思って,それには少し安心した。

明日明後日は学会で,おそらくはオフラインになるだろうから,いい機会と思ってしっかり考えつつ,耳学問を楽しんでこようと思う。思えば,アイルランド政府奨学金が数年前から対象国を絞っていると知り,青くなって自分の発表の時以外はずっと関連情報を調べたり先輩にメッセージを送ったりしていたのも,前回の学会の時だった。なぜいつも,学会の直前に一大事が明らかになるのだろう。

*1:あくまで推定です!