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運動スパイラル

先週あたりいきなり冷え込んで,以前に少し痛めた膝がまた痛み出したので,1週間ジム通いを休んでいた。するとTA業務やらが多忙だったり,研究が停滞しているのもあったりして,なにやら気分が塞ぎがちになってしまった。やはり精神衛生のためには運動しなければと思い,今日ジム通いを再開してみた。するとだいぶ気分がよくなった。「気分がよくなった」どころか,ジムの帰りにはQueen「I was born to love you」を聴いて―少し口ずさんでいたかもしれない―いたくらいだ。さすが脳内麻薬エンドルフィンの効果は侮れない。ずいぶん前向きになった。私が能天気なだけかもしれないが。

運動がメンタルヘルスに効果的であるとはよく言われる。そして確かにその通りだと思う。しかしながらよく考えてみたら,運動を始めたのはついここ数か月くらいのことで,それまで私は運動などせずにメンタルヘルスを保っていた。しかし一度運動を始めたら最後,少し運動をやめたら気分が塞ぐ。

これはデフレスパイラルではないか!

騙された。こんなはずではなかった。そもそも私は運動が好きではないのだ。今年からトリニティがジムの使用料を値上げしたから少しでも元を取ろうとか,帰国したら婚活をすることになるだろうから今のうちに少しでも綺麗になっておこうとか,無駄なことを考えず運動から距離を置いておくべきであった。しかも私は運動によって痩せるような簡単な体質ではないのだ。私が大きく体重を落としたのは,今年の上半期,真面目に博論の執筆に取り組んだことによってであった。おとなしく勉強しておけばよかったのだ。運動など始めたが最後,このままでは私は死ぬまで定期的に運動せざるを得ないではないか。しまった。さすが脳内麻薬と言われているだけあった。運動したらハイになるだけではなく,それが切れたら落ち込むなどとは聞いていなかった。*1

そういうわけで,私は今後もせっせとジムに通うことになりそうである。ジムに通っていなかった頃,私はジム通いをする人々というのはきっと毎日が充実していてエネルギーが余っている人々なのだと思っていた。もちろん,自分もなれるものならそうなりたかった。まさかこんな,強迫観念に駆られて通うことになるとは思いもよらなかった。せめて美しくなるか,長生きするか,あるいはその両方かによってでなければ割が合わない。神よ私にすべての幸福を与えたまえ。

*1:そんな説はないだろうが。