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年末のご多忙な折

明日明後日を使ってエッセイの採点をしようと思い,エッセイを取りに行くので用意しておいてほしいと指導教官にメールを送った。返事を待ちつつ,何度か先生の研究室に行ってみたが,いつ行っても研究室の中から誰かと話している声が聞こえてくる上,研究室の前には常に学生が待っている。彼らに聞いてみると修士課程の学生たちで,面談の順番を待っているということだったから,おそらくクリスマス休暇に入る前にまとめて面談をしているのだろうと思う。

「私は18時か19時まで院生室におりますので,面談が終わったらメールをいただけましたら助かります」と重ねてメールをしておき,院生室で論文を書いていると,夕方になってようやくメールが入った。授業を担当しているもう1人の先生がエッセイを仕分けてくれているから30分後に取りに行くといいよ,とのことであった。わかりましたとメールをして,言われた通り30分後に先生の研究室に取りに行くと,そこはエッセイの山であった。うわぁ,と面喰らいつつ,自分の担当しているクラスの学生のエッセイを持って帰った。

どの仕事でもそうだろうが,クリスマス前,年末といった華やかなシーズンはそのまま,仕事の大詰めと重なる。大学で教えるとなると,それは試験の採点と院生の指導を片づけるということになる。私が院生の指導をするようになるのはまだまだ先だろうけど,果たしてこんなことが自分にもできるのだろうか。ちなみに私の休暇前の面談は来週の月曜9時からを指定されてしまった。月曜の9時だなんて,もちろん素晴らしくありがたい時間帯ではない。しかし先生方のご多忙ぶりを見た今となっては,時間を割いていただけるだけありがたいと殊勝なことすら思った。

ちなみにエッセイを受け取るとき,先生から「どう?ティーチング大変だった?」と聞かれた。そうですね,特に今はみんなエッセイのことで山ほどメールを送ってくるので,返事をするのだけで一苦労で,と答えると,「あなた,あれ全部返事してるの?」と聞かれる。え,はい,返事してますけど,と言うと,「キアラン(私の指導教官)に聞いてみたけど,彼返事してないって言ってたわよ」と言う。えっ。返事しようよ,とも思いつつ,でも,そりゃそうだろうな,とも思う。だって私ひとりに割り当てられた20人やそこらの学生だけで,あれだけメールを送ってくるのだ。コースコーディネーターの彼は,エッセイのたびに毎回とんでもない量のメールを受け取ることだろう。いちいち返事などできるわけもない。そのために我々TAが雇われているのだから,まあ仕方ないことだろう。そして我々がきちんと学生に対してきめ細かく指導することで,先生方のティーチングをアシストできていたのだとしたら,それは職務を全うできているということなのだから,もちろん喜ぶべきことなのだろう。

しかし本当に,どのように考えても教職は「割に合う」仕事ではない。収入をあてにしてするような仕事でもない。まあでも,結局は好きでやっているのだから,それが一番かなとも思う。先生方も私も。