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電子書籍のメリットとフライト中の読書

私たちのような在外邦人にとって,電子書籍はとてもありがたいものである。まず,よほど日本文化の影響の濃いアジア圏か,もしくは大都市に住んでいない限り,日本語の書籍が手に入る機会はほとんどない。また仮に売られていたとしても,求める本がその場で手に入ることはそうそうないだろう。私は留学を機にiPadを導入したが,割と早々に電子書籍の便利さに気づき,様々なストアを渡り歩いて電子書籍ライフを楽しんでいる。今メインにしているのはhontoで,ラインナップも豊富なうえダウンロードも早く,頻繁に2割引や3割引の割引クーポンが与えられるので,とても気に入っている。

電子書籍のメリットは,私たち在外邦人のような特殊な場合にとどまらない。たとえば雑誌や漫画のような,購入したら嵩張って仕方ないようなものを買うにも滅法便利である。私は漫画はあまり買わないが(『独身OLのすべて』は買った),雑誌は時々買っている。あと実用書や新書のように,読むのにさほど時間はかからないようなものも電子書籍で買うことが多い。反対に,なぜか小説は電子書籍では買う気にならない。やはりそこは紙の本をひもときたいのだと思う。

さて,なんでいきなり電子書籍の話など始めたかというと,明日のフライトで何を読もうか考えていたからである。私は基本的に,飛行機の中ではほとんど眠れない。なのでそのフライトが快適なものになるかどうかは,面白い映画が上映されているかどうか,そして手元に暇つぶしの道具があるかどうかになってくる。しかし面白い映画が,それも複数本上映されている確率はきわめて低い(2本あれば上出来,3本あれば言うことはない)。なのであとは暇つぶしができるかどうかなのだが,狭いエコノミークラスのシートでパソコンを開くのは非常に面倒である。そうなると本を読むのが妥当な選択肢だが,消灯後に読書灯をつけるのは気が引ける。自分が寝ているときに人にやられたらわかるものだが,読書灯,結構迷惑なのだ。そこへいくと,電子書籍は灯りを気にせず本が読める。これまた非常に便利である。なんだかもはや電子書籍の回し者のようになっているが,飛行機の中で読む本の内容にも私なりのこだわりがあって,いろいろ試した結果,専門書はほとんど頭に入らず,また硬質な文学はもっと居心地のいいところで読みたいため,これも電子書籍で私が普段買うような,雑誌や「軽い」読み物がちょうどいいのである。結果,移動中の友は,電子書籍に完全に軍配が上がる。

熟慮の結果,今のところ候補は以下のラインナップである。

セックスと恋愛の経済学: 超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業

セックスと恋愛の経済学: 超名門ブリティッシュ・コロンビア大学講師の人気授業

 

 先日ぱぷりこさんの記事で紹介されており,*1また私自身も東洋経済オンラインのコラムで関連の連載*2を読んでいて,面白そうだと思っていたこれ。うーん,でもとりあえず,せっかく帰国するタイミングでもあるし,図書館で借りるのでもいい気はするな。

そしてこちらは最近アラサー女性に大人気だという漫画。もうTwitterなどこの話題で持ちきりである。特に先日の第4巻発売を受けては,タイムラインが阿鼻叫喚の地獄と化していた。私自身は東村アキコの絵柄があまり合わず,人気を知りながら放置していたのだが,しかしジェンダー史家のはしくれとして内容的に非常に興味があるし,なにより自分にとって勉強になりそうなことこの上ない。こちらは,ぜひ買おうと思う。そして評判通り,「えぐられるような痛み」とともにフライトを楽しもうと思う。全4巻セットで1500円程度なのが,今だとクーポン利用で1300円くらいで買える。

しかし問題は,おそらく漫画4冊なら瞬時に読み終わってしまうであろうことである。そして結局,眠れないまま機内の熱気に苦しむことであろう。どうしようかなぁ。何かほかに買った方がいいかしら。悩みは続く。

Dracula (Collins Classics)

Dracula (Collins Classics)

 

ちなみに今,紙の書籍で読みかけのまま止まっているのはこちら。だからもう,いざとなったらこちらを持って搭乗し,電気がついている間はこれを読み,消灯されたら『タラレバ娘』を読むのでもいいのだが,たとえば隣の乗客が『ドラキュラ』を読んでいたら,みなさまどう思われます?