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ハク的なるもの

昨日は学校でSFサークルが『千と千尋の神隠し』の上映会を行うというポスターを見たので,夜に同居人と2人で見に行った。結果,30歳と28歳の博士課程学生が2人して泣き,帰路ずっと「やっぱりハクはいい」「もう登場シーンからしてかっこいい」「元気になるまじないをかけたおにぎりを作ってほしい」と連呼しながら帰る羽目になった。

しかし我々は腐っても文系の研究者である。「ハクじゃなくていい,言うなれば『ハク的なるもの』が欲しい」「『ハクのイデア』ね」「でもジブリのトリッキーなところは,女主人公を支える役は便宜的に男の姿をとっているけれども,あれが必ずしも『男』を示唆しないというところにある」「だからハクがかっこいいだのアシタカがかっこいいだの女どもが騒ぐのは駿の思うつぼなのだ」「その通り,現実の男なんて『千と千尋』の世界で言えばあのカエルだ」「そして女もきっと湯屋の女なのだ」「カエルと湯女」「……」「……」

なにはともあれジブリはいい。いつ見ても心が浄化される。